FETP初期導入コース
新年度4月に入ってから、ちょっと長めのお休みをいただきまして、FETP初期導入コースの一部分に参加してまいりました。
FETPとは、国立感染症研究所のFETP—Jで主催している2年間の実地疫学専門家養成コースField Epidemiology Training Program のことです。
FETP-Jは要請があれば国内はもちろん海外にもアウトブレイク調査にでかける実施疫学の専門家チームです。
FETPの2年間のうち最初の4月は初期コースとして基本的な講義が行われる関係で外部からの研修生も受け入れています。
私は、その初期コースのうちのまたごく一部に参加させていただいたということになります。
さて、なぜ、そんな難しそうな研修に参加しようと考えたのかというと、感染管理では実地疫学の考え方が基本になるからです。
疫学は公衆衛生学の一部ですが、病院も公衆の一部ですので街で感染症が流行すれば院内でも流行してきます。
とりわけ精神科病院では市中感染症の持ち込みによるアウトブレイクのコントロールが大きな課題となっておりますので、実地疫学的思考を深めることで精神科病院の感染対策の何かヒントが得られるのではないかという気がしたわけです。
国立感染研は早稲田から歩いて徒歩10分程度のところにあるのですが、4月ということもあり、新入生やらサークルのお誘いの学生など多くの若者たちであふれており、ちょっと圧倒されてしまいました。
研修には、医師、獣医師、歯科医師、薬剤師、検査技師、看護師など実にさまざまな背景の方が参加されていました。
アウトブレイク調査の事例検討では苦手な英文を読まされそうになり冷や汗をかいたりもしましたが、通常出会うことのない人との出会いは、いろんな意味で良い刺激になりました。
2018年4月23日 感染防止対策室 西村和子
窓の外を眺めるのがお気に入りのうちのにゃんこ
2018年4月23日
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